木材をカット加工するための機械とは

どうもオーダー木材、ITOKI(イトキ)の伊藤でございます。
本日は木材をカットする機械について説明したいと思います。
一般に木材をカットするとなるとどんな道具であったり、機械であったり思い浮かべるでしょうか?
手道具ならノコギリが思い浮かぶと思いますが、皆さんも一度は手にしたことあると思いますがカットって大変じゃないですか?
なによりも真っ直ぐに切るのは熟練の技が入ります。

続いて一歩進んで電動工具の丸ノコがあると思います。
電動なのでスィッチで丸ノコが高速回転して簡単にカットできます。
電動丸ノコ
真っ直ぐ切るには「丸ノコ定規」を使えば直線にカットすることが可能です。長さや巾を調整するのは、予め「墨線」を描いておきそれに合わせてカットします。先のノコギリより力はいりませんが、手元を狂わすと、大変危険な道具です。

続いてパネルソー。よく町場のホームセンターに置いてあるヤツです。
hp3n
当社にはないですが、名前のごとくパネルつまり板状の材料、例えばベニヤなんかを切断する場合、調子がいいです。パネルカットは得意ですが、棒状や角状の木材のカット加工には向いてません。

続いてランニングソー。聞きなれない機械ですが、まずホームセンターでは設置してないと思います。「ランニング」なんでなにが「ランニング」するかというと丸ノコが「ランニング」します。
IMG_7416
エアーで材料を抑えつけ、下から出る丸ノコによって切断します。ベニヤのようなパネルや板材の加工はもちろんのこと、パネルソーで不向きの棒状の木材もカットすることができます。

そして横切りもしくはスライドソー。
長さ方向のカットはもちろん、断面の調整、ベニヤや集成の積層材などのパネル加工のお安い御用。
当社では一番、活用頻度の高い機械です。
巾の調整木材の断面サイズを調整中

長さのジャストカット短手方向のカット(クロスカット)

KIMG1356斜めのカットも可能

非常に使いやすい機械ですが、危険度はかなり高いです。刃物はむき出しで触れば、
やばいのは当然ですが、なによりも「キックバック」がやばいです。
「キックバック」とは回転している刃物に残材などの材料が挟まり、強烈な反動で材料を跳ね返す現象で、
その威力は想像を絶する勢いです。ベニヤなんか貫通しちゃうほどなので人にあたれば言うまでもありません。
先の電動丸ノコでも道具自体が戻ってくるので同じように危険です。

最後にバンドソー。当社ではいわゆる製材本機の帯鋸盤ですが主に、丸太から製品に割るために使います。
高速回転する帯鋸で丸太を一刀両断
帯鋸製材機
この機械やはり製材本職じゃないとまずないでしょう
帯鋸は、なんといっても切れたら大変。実際に切れたところに遭遇したことはないのですが、
切れると狂ったように暴れまくるらしいです
いきなり帯鋸は切れてしまうので製材士は回転するわずかな異音を察知してその異変に気付いてこのリスクを回避します。
その他、いろいろな切削機械がありますが、
カットという一つの方法だけでも、カットする材がなんであるかによって様々な機械が必要なのです。

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