ブログ
自動見積を使えばこんな木材加工ができます!! その1
当ショップで自動見積について紹介したいと思います。
例えばこんな加工↓
材料はピーラーの鴨居で、よくある突き止め加工です。
仮にこんな寸法だとしましょう。
ピーラー「長さ2mまで」の商品を選択して、
スクロールして左記のように
長さ:1000、巾:150、厚み:40
と入力した後、「数値入力完了」ボタンを押し、
「カートに入れる/加工に進む」ボタンを押します。
次に加工メニューの
「溝・切り欠き」を選択します。
上から1本目の溝は500mm入ったところで途中で止める突き止めの加工なので
”基点”より
X1:0、X2:500
Y1:44、Y2:21(溝巾)
深さ:15
と入力します。
「図面イメージを確認する」と1本目の溝が
イメージで確認できます。
「+」ボタンを押すと追加で溝加工ができます。
同様に2本目の溝の位置を指示します。
”基点”より
X1:0、X2:1000
Y1:79(=44+21+14)、Y2:21(溝巾)
深さ:15
と入力します。
「図面イメージを確認する」と1本目と2本目の溝が
イメージで確認できます。
同様に3本目の溝の位置を指示します。
”基点”より
X1:0、X2:1000
Y1:111(=44+21+14+21+14)、Y2:21(溝巾)
深さ:15
と入力します。
「図面イメージを確認する」と1本目、2本目、3本目の溝が
イメージで確認できます。
「右側面図」を確認すると深さが確認できます。
1本目の溝の色が違うのは、突き止め加工を表しています。
加工に問題がなければ「カートへ入れる」ボタンに進んでいただくと見積りすることができます。
無垢フローリングの価格
無垢フローリングは、一般的にに高価なイメージがあるが、材料の種類や節があるグレードなどで価格帯がまちまちだ。
本コンテンツでは、汎用的に使用されている材種の価格帯を説明したい。
1.価格は広葉樹>針葉樹
木は大別すると広葉樹と針葉樹がある。一般的にフローリング材として多用されるのは、広葉樹だ。
広葉樹は材質が硬いのが多く、材種によって価格の差が生じるがよく汎用されているカバ桜はスタンダード品だとすると
高級材であるウォルナットなどはその倍以上はくだらない。
針葉樹では、国産の杉や桧がメインであるが、節があるものだと比較的、安価に入手できるのが多い。
また、材料自体にも価格差は生じるが、それ以外にも製造コストの占める割合が大きい。
広葉樹の大半の工場は、中国を主体に東南アジア諸国で生産され、人件費が比較的安いため製品を輸入しても価格的に国内需要とマッチする場合が多く、その反面、国産の杉、桧はふんだんに素材があり、元の原木丸太素材も安価に入手できるが国内生産がメインとなるため、製材賃、木材乾燥費、加工費といった人件費を転嫁させるため製造コストの割合が高くなるが一般的である。
日本の杉のような節有が比較的安価であり、その上にナラ、カバ桜、タモ、メープルといった材は多少価格差があるものの同じような価格帯であり、世界的にも銘木であるチーク、ウォルナット、マホガニーといった材が使われたフローリングは高価になりやすい。余談ではあるが、安価な材は一般的に杉であるが「安いのも高いのも杉」という言葉は実にうまくあてはまる。
杉は若木であれば確かに安いが直径1mを超え、それこそ屋久杉のような材では目を疑う価格となってしまう。高齢樹ともなると独特の杢目が生じ珍重される。
2.グレード
同じ材種でもグレードによって価格帯は変化する。
フローリングのグレードは、以下の通りだ。
- ・節の有無
- ・芯材、辺材
- ・かすり、入皮、ヤニ壺
材に欠点がないほど、グレードが高くなりコスト高になる。
それでは順番に説明していきたい。
2.1.節の有無
木は、太陽の光を浴び光合成により、養分を作り出す。幹から枝が伸び、葉でその過程を行っているので、木の成長過程では欠かせないものとなる。いわゆる幹から枝を切断した部分が、節ということになるわけだが、木材として活用した場合、節がないものより、価値が落ちるのが一般的だ。
当たり前のような節の存在だが、見た目と強度の問題で市場的な価値が低くなる。このため日本の手入れの行き届いた山の杉、桧では「枝打ち」という工程で成長過程の枝を払う。枝を払うことで、そこから木の成長とともに年輪が形成され、節の断面を覆っていく。
年数が経つほど、その層は厚くなっていき、結果として節のない、いわゆる無節材がとれるのである。
そういった手間がかかるため、無節材のグレードは珍重され、長ければ長いほど、無節でとれる材が少なるため、一般的にユニタイプのフローリングが多いのはこのためだ。(OPCは量産できないため高価になる)
2.2.心材と辺材
心材、辺材は漢字のごとく、丸太の芯の材と縁の辺の材のことである。
左は杉の丸太、木口断面。
心材と辺材の差が明瞭。
ブラックウォールナットの板。
杉と違って心材と辺材の違いが判るものの、辺材も
心材に近い色合いをしている。
先の節の項目でもふれたが、節がとれやすいのは辺材であるため、心材で無節材をとろうすると材種にもよるが高価となる。
また白木のカバ桜、メープルなどは、辺材の方が心材より白さが増すので、辺材の方が好まれる。
2.3.かすり、入皮、ヤニ壺
樹種にもよるが、かすり、入皮、ヤニ壺があるものもある。
いずれも見た目を損なう欠点であるが、マツ系統の材に多いヤニ壺は、機能的に問題となる。
3.同じ材でも価格差がある
先のグレードでも触れたようにグレードの差で価格差が生じるが、それ以外でも値段の高低が生じる。
- ・巾、厚み、長さなどのサイズ
- ・ユニタイプ、乱尺、OPC(ソリッド)タイプなどの形状
3.1.巾、厚み、長さ
巾に関しては90mm巾を基本にそれを超える120mmや130mm、中には180mmくらいのものや逆に60mmのものも存在する。巾が広くなるにつれて同じ材でもコストアップにつながりやすく、巾狭のものは生産コストの影響で安価にはなりにくい。
また、厚みに関しては15mmが基本で18mm、20mm、30mmといったものも存在する。厚みが大きくなるということは、材料費が嵩むため、やはり㎡単価は上がっていく。
3.2.ユニ、乱尺、OPC
長さに関しては1820mmのものが多い。一般的な形状は以下の通りだ。
- ・ユニ
- ・OPCまたはソリッド
- ・FJL
ユニタイプ
一般的に普及しているタイプで長さ1820mm間で4~6枚程度の木材を長さ方向にジョイントしたのがユニタイプ。ユニタイプにすることで木材の欠点を除き有効活用することができる。
くるみ ユニタイプ
OPC(ソリッド)タイプ
上位のグレードで一枚もの(ワンピース)で長さ、巾、厚みにおいても木材そのもので作ったタイプ。無垢木材の固まりの由来からソリッドともいい、一般的にどの種類の材においても高価になりやすい。長さが一律の「定尺」と長さがまちまちの「乱尺」製品がある。
カラマツOPCタイプ
FJL
Finger Joint Laminationの略で長さ方向と巾方向にもジョイントしたタイプ。
フローリング以外にも一般的に積層材とよばれるものは、このジョイントを使用して製品化している。
見た目は先のユニタイプ、OPCタイプに対して劣り、安価で入手できるメリットがある。
ゴムFJLタイプ
まとめ
1. 針葉樹、広葉樹で価格は異なる
安価なものでは針葉樹の杉節有材、高価なものなら世界的にも珍重される広葉樹、チークやウォルナット、マホガニー。
2. 同じ材でもグレードにも価格差がある
節なしのいわゆる「無節」だと同じ材でも価格差が大きくなり、さらに白太オンリー、赤身オンリーで選別した材だとさらに高価になる。
3. 同じ材でも価格差あり
巾広で厚いものやOPCものは高くなる。形状別ではFJL<ユニ<OPCといった具合に高価になる。
すべてが当てはまったものでいうなら世界三大銘木チーク、ウォルナット、マホガニーで形状はOPC、巾広といったもの(たぶん量産は不可能で入手困難だと思うが)にもなると、いったい如何ほどの価格になるのであろうか?
設計事務所が使う無垢フローリング・床材の種類とは
意匠性の優れたデザインに欠かせないのがフローリング選びだ。フローリングは、生活していく上で絶えず目につき、身近な存在になる。
その中で特に、意匠性にウェイトをおき、設計事務所様がよく使われるフローリングのタイプについて解説したい。
無垢フローリングと複層(3層)フローリング
よく使用されるタイプして無垢のものと複層になったタイプがある。
前者は、無垢そのもののフローリングで後者は、表面の仕上げ層と基材の層で構成されている。
どちらも一長一短あり、一般的に無垢タイプは、長さ1820のものが多くUNI(ユニ)タイプのものが普及しており、
見た目の面で複層タイプのものには劣りやすい。というのも無垢材は自然のものであり特に、節がなく欠点のないようなグレードに関しては、材料手当が難しくなり、そのため長さが長くなると良材が取れにくくなる。
その結果、先のUNIタイプのものが主体となる。
また、巾に関しては大きくなると反りやすいことと先と同じ理由で巾90のものが主体となる。
一方で複層タイプは、無垢フローリング同様、長さ1820のもが主体であり、3mm程度の厚めの板(挽板)が仕上げ面に貼ってあり、長さ方向のつなぎがなく、一枚もの(OPCという)になる製品が多い。狂いが少ないという特性から安定性が高く、巾に関しても150mm近くまで広めのものができ、床暖房対応フローリングになるものが多い。
また見た目に関しても一枚ものと幅広感もあり、ゴージャスで高級的な仕上がりになる。
戸建住宅の設計仕様で多いのは一般的に無垢タイプだが、見た目と後々の無垢材の狂いを考慮した場合、
複層フローリングという選択も良いかもしれない。
だが、無垢仕様にこだわる設計仕様だと複層フローリングの方は、どちらかと言うと100%の無垢材でないので
そういった部分では少し抵抗があるかもしれない。
ちなみにコスト的には、高低と価格範囲の差がある無垢フローリングに比べて、複層フローリングは、比較的高グレード材の挽板を使用するため、高価なものが多い。
人気の樹種
設計仕様で人気の樹種は、オーク材やカバ桜材などが多く使用されている。呼び方がまちまちであるが、オーク=ナラ、バーチ=桜、アッシュ=タモ、ウォールナット=くるみ、チェスナット=クリ、メープル=カエデといった具合に、洋名と和名の言い回しだけでも随分、印象が変わってくる。(厳密には、北米のホワイトオークやレッドオークが日本のミズナラとは異なるのだが)
コスト的にも無垢にしては中級程度で木目を好む場合はオーク、タモ、クリなどで、明るい感じを好む場合はカバ桜、メープルなど木目が杢々しくない白木の材が多用される。
濃い系統の材は、一般的に高級感を出し、ブラックウォールナット、チーク、マホガニーに代表される世界的な銘木になるものが多い。
コスト高となるがブラックウォールナットの人気は根強く、今なお、設計仕様に折り込まれている場合が多い。
以下、人気の樹種と価格を示した表をフローリング選びの参考にしていただきたい。
選択前に必読!!無垢フローリングのメリット、デメリットとは
無垢フローリングにはいい所も悪い所もある。それをわかって納得した上で
選択しないとトラブルの原因になり得る。ここではそんな無垢材のメリット、デメリットを紹介したい。
1.無垢材のフローリングがいい点
1.1.調湿作用
なんといっても、無垢というだけあって、表面だけでなく中身も本物。
天然木100%の素材構成で機能的には、水分を調整する特長をもっている。
特に我が国、日本には特有の四季がある。
夏は、湿度が高く、湿度60%を超えるとカビやダニが発生しやすくなり、反対に冬は、乾燥し湿度40%を下回るとインフルエンザウィルスが活動しやすくなる。
無垢材を室内環境に多く使用することで、湿度の調整に大きく貢献する。(調湿作用という)
つまりは、無垢木材は湿度が高い時は、水分を吸収して、逆に低い時には、水分を放出する。
梅雨時にはじめじめした不快な環境を緩和し、冬時の乾燥時には、空気中に水分を吐き出すことでには適度な水分調整を行い快適な湿度を保つ。
1.2リラックス効果
ほとんどの木材には香りがある。この香り成分はフィトンチッドという成分で、
微生物に対しては殺菌作用、人に対しては、リラックス作用をもたらす。
桧や杉などでは香りを嗅いで、不快と思う方は少ないと思う。
我々、材木を扱う業者にとっては日常茶飯事のように嗅いでいる匂いだが、
私自身の自宅にもこれらの素材を多用した使用した家の中で生活しているのだが、
経験的に「居心地の良さ」を五感で感じるのは確かに実感できる。
(RC造で見栄えがよくかっこいい住環境は、無機質で憧れるが、「居心地の良さ」から比較すると木材を多用した住宅には勝てないと思う。)
1.3熱伝導率が低いからひんやりしない
フローリングに無垢木材を使用すると、あたたかみを感じる。これは、木材が熱を伝えにくいために触ってもひんやりと感じにくいからだ。
材の種類にもよるが、一般的に空気を多く含む材、言い換えれば、比重の低い材種ほどこの傾向が強い。
無垢材といえども、水に沈むくらい高比重なものから低比重のものまで様々だが、高比重で硬い材は、冬場などはヒヤッとするが、柔らかい杉や桧などは素足や直接、寝転んでも気持ち良さを感じる。
1.4経年変化が味わい深く美しい
使い込めば使い込むほど「味わい」が出てくる。本当の木の事が好きな人なら、新品のフローリングより使い込んで味わいが出たものの方がよいと感じ傾向にある。
木材は細胞内に樹脂を含んでおり、それが年数とともに表層に浮き出てくる。それが「味わい」となり、「飴色」となって経年変化での美しさを出す。
1.5修復できる無垢材
合板や新建材と違って無垢のフローリングは修復可能だ。表面だけを化粧した新建材と違って、無垢材はある程度、修復可能です。
例えば、杉なんかは非常に柔らかい材料でフローリングとしては傷がつきやすく、へこみやすいが、水を垂らして吸湿させた後、アイロンなどで直接、あてると復元する。これは柔らかい材料ほど、復元しやすい傾向にある。
また、オイル系の仕上げ塗装や塗装のしていない材料だと、あまりにも酷い状態であれば、サンドペーパーで擦って汚れや傷をある程度、取ることができる。
1.6長年しようしても、ふかふかへこまない
20年以上前の住宅では合板を使用した床材が多用された。しかし、昨今のリフォームによる床の張替工事では、圧倒的に床がへこむ(いわゆる床が沈む)現象が見受けらる。それは、なぜか?
それは、現在のベタ基礎と違ってコンクリートを基礎内に流してないので、まともに床下の湿気の影響を受け、ベニヤが剥離するからだ。
本物の無垢なら湿気が高い状況下でもこのようなことは起こらない。
2.無垢材のフローリングの悪い点
いい点ばかりあるとは限らず、無垢材のフローリングにも欠点がある。
2.1伸び縮みする
木である以上、空気中の湿度を吸放出するため、自身が伸びたり縮んだりする。特にフローリング用途で使用される木材は、厳重な含水率管理された製品でなくてはならない。(含水率は簡単にいうと木材中に含まれる水分の割合)
木材は使用用途により、適した含水率にしなくてはならない。外で使用する土木用途の材料であれば、丸太を製材してそのままのいわゆる「生材」で利用するものでもよいが、構造用の柱類は含水率20%以下が望ましいし、フローリング用では10~15%範囲内が望ましいと言われている。
木材は含水率30%を下回ったところから、変形しやすくなる。
特にその収縮の大きさは巾方向>厚み方向>長さ方向の順番になり、
その木材の動きがフローリングで使用した際、問題となることがある。
フローリング材で特に問題となるのは、具体的に2パターンだ。
1つめパターンは、先の含水率がフローリング用にしっかりした管理の下で行われず、製品化されたことによる問題。
日本の住宅で長年住んでいて床の含水率は10%程度の環境下なので、フローリング材もこれに近い含水率でないと暴れる。
昔ほどではないが、海外で製造されたフローリングが見た目はきれいでも、中身の含水率までは見た目ではわからないので、問題となることがあった。また、海外と日本の気候風土の違いも原因のひとつだ。
高い含水率をフローリング材として使用した場合、含水率10%に向けて水分が抜けていき、その過程で巾方向で縮もうとする。その結果、何が起こるかというと、板と板の突合せ部分が透いくる。酷い状態にもなると床の下地までむき出しになることもある。
逆に、過度に乾燥させた材料をフローリング材に使用した場合、今度は逆に大気中の水分を吸ってしまって膨張する。その結果、巾いっぱいまで広がった結果、突き上げという現象が起きてしまい、山形に隆起してしまう。いずれも、外面だけではわからない施工後に起こる不良だ。
2つ目のパターンは、施工不良によるものだ。梅雨時の湿気の高い時期に施工する場合は、フローリング自体が吸湿する。冬時の乾燥時には、反対に放湿する。施工時によく名刺一枚ほどの間紙をかますのは、フローリング自体の動きを予測してクリアランスを設けるためだ。あと壁際などしっかりギチギチに施工してしまうと伸びた時の逃げ道がなくなるため、障害を起こす原因となる。
2.2他の床材に比べて無垢フローリングはコストアップになる
貼りものの新建材と違ってコストが高くなるのは一般的だ。無垢は、素材自体の影響を受けやすく、広葉樹>針葉樹の傾向になる。
世界を代表するような銘木のチーク、ブラックウォールナット、マホガニーなどでできたフローリングは世界的にも珍重され高価になる。
一般的に広葉樹などの硬く色目が濃い材料ほど高く、針葉樹のような節があるものほど安価になる。
同じ樹種同士では、1枚の長さの中で継ぎ合わせのないタイプ(一枚もの=OPCという)が高く、ジョイントしているもの(UNIという)の方が安価になる。広葉樹のほとんどはこのUNIタイプが流通しており、針葉樹だとOPCタイプが主流だ。
左写真は”くるみフローリング”のOPCタイプ
こちらはおなじく”くるみ”のUNIタイプ
1820の長さの中で4~6枚程度ジョイントしてある
いずれにせよ、無垢材を使った床材になると他の床材に比べて高くなる傾向になる。
居心地いい暖かい無垢フローリングとは
家に帰って玄関で靴を脱いだら真っ先に足の裏で感じるのは、木のぬくもりを感じるフローリング。
当社が考える居心地のいいフローリングとは、「暖かく」、「木の香り」、「触り心地」がいいものが該当する。
具体的には、国産材の杉、桧がおすすめ。
暖かいフローリングなら断然、杉
杉は木材の中でその柔らかさはトップクラスだが、細胞により多くの空気を含んでいるためである。空気を含むということは、それ自体が熱を伝導しにくい性質もあって断熱性能が高くなる。
その断熱性能は、断熱専用建材には劣るものの他のコンクリート、鋼材に比べて高い特長がある。ちなみに一般の住宅用断熱材であるグラスウールの厚み10cmと同じ効果を得るには、杉、桧では30cm、その他の硬いナラ材などの広葉樹では50cm、コンクリートでは4.2m、鋼材では139mもの厚みが必要となり、コンクリートや鋼材の断熱性能は問題外ということになる。
床材に硬いフローリングを使うと冬場だと体感的に冷たさを感じ、足元や指先など末梢神経が集中している箇所では血液が循環が悪くなる。そのため暖房機器を使って暖めるのだが、一般的に使用するエアコン、ストーブなどの機器は暖気が天井に滞留し、床と天井との気温差を発生させ、足元はいつでも寒い状態となり、光熱費も嵩む原因となる。
LDK以外の場所は一般的に、暖房機器は使用することが少ないので、このような場所に使えば、足元から感じる「体感的な冷たさ」を軽減することができる。
そんなわけで暖かいフローリングに適している材種は杉だが、その杉フローリングの中でも、おすすめしたいのが厚み30mmのタイプだ。
一般の無垢フローリングの厚みは15mmのものが多いのだが、その倍の30mmのものは、単純に計算で倍になるため、上述のように断熱性能が2倍になるわけ。
床下の構成は床下断熱材、下地用床合板、そして仕上げのフローリングが一般的なのでさらに、熱をシャットアウトする効果は高まるのはいうまでもない。
当社製、杉フローリングの30mm。一般のものの厚みが倍で断熱性能が2倍。